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2009年1月14日(水)

  • エココラム

家電量販店からつれづれなるままに

先日、家電量販店に暖房器具を見に行った際、COPという文字を見かけた。筆者が環境活動に関わっていることもあり、「気候変動枠組条約締約国会議(Conference of the Parties)」のことかと思ったが、そうではなかった。店員の説明によると、「エネルギー消費効率」(Coefficient Of Performance)の略で、入力されたエネルギーが、どれだけのエネルギーを出力できるかを数値で表したものであるとのこと。つまり、自動車の燃費のようなものらしい。エアコン暖房でいえば消費電力と発生する熱量の比となる。最近では、より現実的な指標として「通年エネルギー消費効率」(APF:Annual Performance Factor)などという言葉もでてきているようだ。

 筆者はふと、COPやAPFを人の作業効率の指標としても使えないかと感じた。我々はよく作業効率を問われる。上司が部下に与えた仕事量をどれだけ正確に早くできたかを問うとすれば、作業COP=予測作業時間/実作業時間として1以上を高効率とする。いやいや、人の場合はそう簡単にはいかないか。でも、作業COPが1以上であれば、おそらく、地球環境保全に役立つし、自分のためでもある?

 「省エネ」という言葉が叫ばれて久しいが、今は「エコ」が主流。いずれにせよ、無駄のない効率のよい仕事を心掛けたい。人がエコを意識して行動してこそ、「環境」とは「自分のとりまく全てもの」と感じられるのではないか。そうであれば、生きるために周りとどうつきあうかが問題となり、「思いやり」も生まれる。そして、「思いやり」は「環境にやさしい行動」につながる。
(A.E 2009.1.14)