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2015年12月11日(金)

  • エココラム

山ある記(5)「ミコアイサ」

山歩きと野鳥観察を兼ねて山下の池の周辺とゆのひら山林公園を歩いた。
山下の池は、大分県由布市にある人造湖。山下湖(やましたこ)ともいう。
阿蘇くじゅう国立公園内のやまなみハイウェイ沿いに位置する周囲4km程の人造湖で、農業用水、発電用水のために作られた。東側が狭く西側が広く成っていて、湖畔を一周することが出来る。山下の池の東側には天然湖の小田の池が隣接する。

 西側の広くなった方には中州が出来ていてカモ類が毎年沢山飛来すると聞き行ってみた。マガモが多いが、大分では珍しいコウライアイサ、ミコアイサを観ることが出来た。  野鳥の会大分支部に連絡すると、ミコアイサは、私が今季初観察のようで、オスが飛来したのは3年振りとのこと。大分ではホントに珍しい。オスは、体が白く目の周りが黒い、まるでパンダのようでパンダガモとも呼ばれる。興味のある方は出かけてみてはいかがだろう。ただ、岸に寄ってこないので双眼鏡かスコープが必要だが。

山下の池と水源の森
 山下の池および小田の池の周辺の森林で、「山下池の水源の森」として林野庁の水源の森百選に指定されている。
九州電力の社有林として水力発電用の水源林として植林した森であり、灌漑用水の水源としても利用されている。九州林産(株)により管理され広葉樹林の植林等も進んでいる。

大分県中部地震
 山下の池で忘れられないのは、1975年4月21目に発生した大分県中部地震。
湖畔に有った九重レークサイドホテルの1階部分が倒壊した。この倒壊は建物の剛性のアンバランスによって起こったと考えられ、後に耐震基準が改正されるきっかけとなった。

ミコアイサ(巫女秋沙)
 カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥。
ユーラシア大陸亜寒帯のタイガで繁殖し、冬季になると日本に飛来して越冬する冬鳥。繁殖期のオスは全身の羽衣が白い。和名のミコはオスの羽衣が巫女の白装束のように見えることに由来するらしい。湖沼、河川などに生息する。

 午後は、由布ゆのひら森林公園の大久保山を歩いたが続きは次回へ
 山下の池、小田の池、由布ゆのひら森林公園については
 由布市公式サイト http://www.city.yufu.oita.jp/で確認して下さい。
(K.S 2015.12.11)

今回の山歩き

  • 場所  大分県由布市湯布院町川西
  • コース 山下の池周回コース
  • 阿蘇くじゅう国立公園内2015